ある夜、気がついたら床に突っ伏して寝落ちしていた。
やけに暑いなと思ってキッチンに行くとやかんが火をかけられたままになっていた。
慌てて火を止めたが、やかんは真っ黒になっていて中の水は蒸発しきってもう一滴もなかった。
たしかに、お茶を飲もうと思ってやかんを火にかけた記憶はある。その時、まだ外は明るかった。

一体、このやかんは何時間火にかけられていたんだろうか…

血の気が引いた。一歩間違えれば大惨事になっていたかもしれない。
まだ借りたばっかりの家なのに。もう引っ越すお金なんてないのに。
というか、最悪死んでいたかもしれない。
自分が今、無事でいる事を心底ありがたく思った。
本当にほんとうに、死ななくてよかった。

月末、ガス代の請求書が届いた。
しんだ。
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