子供の頃はパーマをかける人の気が知れなかった。
中学、高校生時代天然パーマでいつも髪がまとまらず、毎朝洗面所でどれだけ苦労した事か。
ストレートパーマというものをかけたらかけたで髪がまっすぐになりすぎて友達から
「サラ毛」というあだ名までつけられて枕を涙で濡らした夜もある。

あれから10年。私の髪質は少しずつ変化して天然パーマは次第になくなっていった。
そしたら逆にボリュームがなくなってしまった。外に出るたびにコテで巻くのも煩わしいので
私は人生で初めて、ゆるふわパーマというものをかけにいくことにした。

ど田舎に引っ越してしまったせいで行きつけの美容院に着くまでは一時間もかかる。
せっかく遠くまで行くのだから、その辺での用事を全部済ませてから行くと
到着した頃にはもう夜になってしまった。
頭を触られている気持ちよさと一日の疲れも重なってついうとうとしてしまい、
結局仕上げの段階まで私はずっと寝てしまった。

完成と共に目が覚めて鏡に映った自分を見た時、私は度肝を抜かれた。
おばさんパーマだ。
かける前よりも五歳は見た目年齢が上がっている。
周りの美容師さんは何度も「かわいい〜!」と言ってくれたが
不必要なまでにかわいいを連呼してくるあたり、きっと取り返しのつかない何かに気づいているのだろう。

帰りの電車で周りを見ると、女の子はみんなつやつやのストレートヘアーだった。
やっぱりパーマなんかかけるやつはバカだと心底思った。
スポンサーサイト