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向かいのボロアパートは、6部屋あるうちの5部屋に老人が住んでいて
私の部屋の窓のちょうど真向かいにある残りの1部屋には去年まで中国人らしき中年男性が住んでいた。
こんなボロアパートにもう新しく入居者が来る事はないだろうと思っていたが
どうやら先月あたりから、30〜40代の女性が入居し始めたようだ。

彼女は毎日夕方頃仕事に出かけて夜遅くになると帰ってくる。
着ているものは質素で天気のいい日は玄関の外に取り付けてある洗濯機を決まった時間にまわす。
私は窓越しにこの女性の生活を垣間みていて、なんだか切なくなってきた。
この人は一人きりで生きているんだろうか。
こんなボロアパートで淡々と暮らして寂しくないんだろうか。


ある日、私が洗濯物を干すために窓から顔を出していると向かいの彼女の部屋から中年男性が出てきた。
彼は部屋の鍵をポケットから出し、鍵をかけて去って行った。
私はホッとした。
彼が彼女の恋人なのか肉親なのかは分からないが、合鍵を持っているということは
彼女に親しい人物だということだ。私は優しい気持ちになって窓を閉めた。
そしてふと、彼女の仕事時間や身なりを窓ごしで身を屈めながら必死に覗き見し、
洗濯機をまわす時間までもチェックしている自分の下衆さに吐き気がした。
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