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中学時代の友達の結婚式が大阪で開かれることになった。
参加するだけで交通費に三万円かかるが、とても仲の良かった友達なので行くことにした。

会場に着いて参加者の顔ぶれを見渡すと、私がよく知っている友達は一人だけで
あとは中学時代もさして仲の良くなかったような子たちばかり。
私は心の中で、がんばろう…!と思った。

式が終わる頃、私のメンタルはボロボロになっていた。
ミジンコ並の社交性と微かに残る当時の記憶の断片をなんとか呼び覚まして
話をふくらませ、つなぎにつないでなんとか二時間半もちこたえた。
中学時代、あんなに口下手で根暗だった私も大人になったもんだ…と帰り際感慨にふけっていると
友達が言った。
「あんた、となりの人の料理食べてたよね」
一瞬、耳を疑った。すると他の子も続けて
「そうそう、いろんな人の横取りして食べてるからひやひやしたよ〜」
と言った。確かに会話を続けることに頭を使いすぎたせいでやたらお腹が空いていた。
会話を続けなければという緊張感でわけがわからなくなってそこらじゅうのごはんに
手当たり次第口をつけていた気がする。
私は自分の頬が尋常じゃないスピードで熱くなるのを感じた。

帰りの電車内。皆それぞれの恋愛話に花を咲かせていた。
でも私はもう一言も喋ることはなかった。
ただただ、赤い頬を見られたくなくてひたすら狸寝入りを決め込んでいた。
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