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都内にちょっと雰囲気が素敵な喫茶店を見つけた。
ちょうど食後でコーヒーが飲みたい気分だったので入ってみることにした。
だがそこは心落ち着く隙のない、異様な喫茶店だった。

狭い店内にいる客はみんな気難しそうな顔をして、ただただコーヒーを味わうことに没頭している。
昭和レトロな服装のおじさん、やたら髪の長い女性など、外見も一癖ある人たちばかりだ。
壁に掛けられた絵は横尾忠則、丸尾末広、中原淳一、つげ義春というサブカル一直線なラインナップ。
マスターはいかにもコーヒーに詳しそうな佇まいをしていて、気難しい顔でカップを磨いていた。
メニューを見るとコーヒーの豆の種類だけで20種類ほど取り揃えてあった。
軽い気持ちで休憩したかっただけの私は、ちょっとややこしそうな所に来てしまったなーと後悔した。

だが、そのピリッとした雰囲気のなかで、一組のカップルがわりと大胆にいちゃついていた。
ソファ席に並んで座り、男は女の大きい胸にこれでもかというほど顔を寄せて女のほうも男の膝をずっと撫でていた。
普段こういうカップルに苦言を呈しがちな私だが、この店の世界観や客たちの無言の圧力をガン無視できるその二人を
素直にすごいと思った。私なんて店のプレッシャーに負けて、別に詳しくもないのにちょっと変わった味の豆を
選んでしまって後悔しているというのに。
店内はBGMが流れていないので、その二人の会話が店じゅうに聞こえていた。
私はその会話の内容の小っ恥ずかしさと店内の醸し出す重々しい雰囲気と癖のあるコーヒーの味に耐えきれず
ものの10分ほどで店を後にした。

カフェイン中毒の私は今年もたくさんの喫茶店に入ったが、「私的喫茶店アワード2015 印象部門」は
ぜひこの店に贈呈したい。
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